転食日記ブログ

イタリアでの料理留学生活をお届けします。
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ブログお引越しのお知らせ
こちらのブログに投稿するのは、なんと9年ぶりです!!

下記アドレスにお引越ししますので、もし今でもご覧になられている方がいましたら
ブックマークの変更をお願いいたします。2月上旬でこちらのアドレスでは見られなくなります。

▼新アドレス
http://tenshokunikki.jugem.jp/


よろしくお願いいたします。
| junaprile | 雑記 | 22:44 | comments(0) | - |
帰国しています!&ブログお引越しのお知らせ。


大変ご無沙汰してしまいました。
12月10日に帰国後、すぐに友人との再会やら、仕事探しやら、新たなる活動に向けての準備(?)やら、届く荷物の整理やら・・・と忙しくしていました。

忙しいを理由にするわけにはいかないので、早いところ、これまでのイタリア生活の整理整頓をし、気持ちよく新年を迎えたいと思います。実は、まだまだ帰国報告をしていない方のほうが多いので、遅くとも年賀状で(遅っ!)ご挨拶致します。

日本での生活は、正直「逆カルチャーショックになるんじゃないか。」なんて心配していたのですが、帰国後3時間ですっかり馴染みました(笑。家に向かう車の中では、家族に「昨日も一緒にいたみたい。」なんて言われる始末。

帰国後一番楽しみにしていたことは、もちろん家族や親戚、友人との再会!そして、二番目は…「お風呂」!!!実は、温かいお風呂にゆ〜っくり浸かる時間が、この1年私に欠けていたことでした。

イタリアになくて、日本にあるもの。日本にあって、イタリアにないもの。たーくさんありますが、帰国後しみじみ感じていることは、「日本には、物が溢れている」。日本のお店の開店時間、品揃え、一つの品物の在庫の多さには、たった1年離れて暮らしていただけなのに、目を見張るものがあります。

この2週間、街を歩いていて、日本の「物が溢れているけれど、どこか貧しい」不安定さと、「日本のよいところを守っていこう、もっとアピールしていこう」という希望の光のようなものが、師走の人混みの中に見え隠れしたように思います。この希望の光の方を、じっくり見つめて、私も食を通して何かできることがあるか、見つけていきたいなぁと考えています。


ということで、、、
突然ですが、『転食日記ブログ』はこれで一旦終了いたします。


気持ち新たに、『転食日記ブログ2 *イタリア留学後*』を作りましたので、ブックマークをされていた方は、お手数ですがご変更お願いいたします。



<転食日記ブログ2 *イタリア留学後*>
http://tenshoku2.exblog.jp/




それではみなさん、BUON NATALE!(メリークリスマス!)





| junaprile | 日本生活 | 22:54 | comments(0) | - |
イタリアが、私に教えてくれたもの
いよいよ明日、ローマを発ち、帰国します。


イタリアが、私に教えてくれたもの。
それは、「人生の喜び」。

ヴィメロの丘から見た景色。

“mangiare,cantare,amore(食べて、歌って、愛して)”の国と言われるイタリアですが、私にとっては、本当に可笑しくなるくらいその通りでした。ただ、「食」だけとってみても各州、各地で全く色が異なる国なので、厳密には「私が暮らしたところでは」と言ったほうがよいのかもしれません。

ある人が、私に言った言葉。
「きみは料理だけを学びに来たんじゃないよね、何を探してここまで来たの?」

イタリアに来たのは、料理を学ぶため。そして昔からの夢だった、海外で暮らすため。それ以外に目的があったわけではありません。けれどそのとき私は「何も探してないよ。」と答えることができませんでした。

実際、この1年で料理以外に得たものがたくさんありました。きっと日本でも見つけることができたのかもしれませんが、海外にいることで私の感性のアンテナはより研ぎ澄まされていて、イタリアで見たもの、食べたもの、感じたことは全て、脳裏に鮮明に描かれていきました。

今私が感じていることをそのまま書くならば、日本は「将来のために生きている国」、そしてイタリアは「今を生きる国」という感じがします。この背景には、もちろん国民性、社会情勢、文化、等々、、、様々な要因があるのですが、日本からやってきた私はイタリアに来たことで、人生の新幹線から降りて、しばし自分の足でゆっくり歩いてみることができました。

私がイタリア人からもらった言葉で、今後もずっと大切にしていきたいものを、二つ後紹介します。

“Carpe diem”(ラテン語で、「今を生きる」)
“Devi essere felice’”(イタリア語で、「君は常に幸せでなくちゃいけない」)

イタリアには、今も羨ましいほどの美しい自然や、その中に溶け込む町並みがあります。その中にいると、日々の生活の中で色々うまくいかないことがあっても「まぁ、いいか!明日はきっと上手くいくさ!」という気持ちになりました。夜になれば、橙色のランプで街中がライトアップされ、光と影がロマンチックな景色を作り出し、空を見上げれば、綺麗な星空。皆が愛を求めて、それを隠すことなく前面に出して(出しすぎなところもありますが・笑)、人生を謳歌していました。

日本のように、なんでも揃っているわけではないけれど、イタリア人は身体一つで歌って、踊って、愛を語る。人間主体の生き方というよりは、自然の流れに身をまかせ、何か起こる前に準備するのではなくて、起きてから対処する。事前準備に慣れてしまった私には、時折不安に思うこともありましたが、最終的にはなんだかうまくいく。「どんなに考えてみても、次に何が起こるかは誰にも分からない。全てのことは、起こりうることさ」という考え方が、私を楽にしてくれました。


そして、人生の喜びは「愛すること」。
日々を愛し、故郷を愛し、人を愛し、自分を愛する。

忙しい毎日では、つい見失いがちなことだけれど、
人間の、大事な根っこの部分。



日本と正反対の国、イタリアに来たから、私は気づくことができました。
イタリアで暮らすことができて、よかった。



私を支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
『転食日記』と名づけたこのブログですが、帰国後からが自分の国日本での、本当の意味での「食」世界へのスタートだと思っています。

ブログは、帰国後も続けるつもりです。この1年で書ききれなかったイタリア生活を引き続き書きつつ、今頭の中にあるアイデアを少しずつ形にして紹介できたらと思っています。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。




| junaprile | イタリア生活 | 10:30 | comments(8) | - |
イタリアのバール模様。
セニガリアに暮らして1ヶ月、これまで工房でバールに置くお菓子や軽食を作っていましたが、ここ数日、ようやくバール内でお仕事する日がもてました♪

小さなお店なので、お客さんとの距離も近い。

イタリアでは、バールは「町の止まり木」と称されることもあるほど、一日に度々訪れる場所。日本と違ってバンコ(カウンター)だけのバールもあり、また椅子があっても多くの人は立ち飲みでカフェをひっかけていきます。

上の写真は、今私がお世話になっているバールの、バンコ内から撮ったもの。そうなんです、ここのバール、だいぶ小さめ。

私もこの1年はお客さんとして、高いバンコからちょこんと顔を出し、地元のちょい悪親父に混じってカフェを注文していました。そして小さいカップに抽出されたカフェにゆっくり沈んでいく砂糖を眺めつつ、隣で老いも若きも、男も女も、皆が横一列に並んで、それぞれの好みのカップでこだわりのカフェを注文する様子を見ていました。イタリア人にとって、生活の一部であるバール、そこでは一体どんな会話が交わされるんだろう、バリスタはどんな風に仕事をするんだろう、、、じっくり観察してみたいけれど、さすがの私も、カフェ一杯で同じバールに一日居座る度胸はありませんでした(笑。

料理学校で、研修先を選ぶ際「バールで仕事がしたい」と強く申し出ていましたが、学校からの返事はノー。その理由は「バリスタである以上、語学力が十分でないと難しい」「バールでは通常スタージ生用の部屋や食事を用意できない(そういう文化がないので、探すのが難しい)」ということでした。学校の返事に、一度は諦めていたバールでのスタージですが、実際に体感したいという欲求がふつふつと再燃し、最終的には住居と食事を自腹にし、自分でお世話をしてくれるバールを探したわけです。

前置きが長くなりましたが、そんな待ちに待ったバール内でのお仕事!やはり実際に内側から感じるものは、たくさんありました。

パオロのバールは、セニガリアの象徴のひとつである、長いアーケード内にあります。先に書いたように、お店の中は小さなバンコがあるだけで、座って飲む席は外に置かれています。夏は外も大勢の人で賑わうようですが、さすがに今の時期は寒いので、大抵の人は中で飲んでいきます。

夏には大盛況のテラス席。

バリスタとして働いているのは、2人の女性。二人とも長年ここで働いているプロで、全く違う魅力をもっています。バールの個性を作るのは、バリスタだと言っても過言ではないほど、バリスタが変わるとバールの空気ががらりと変わるのが、とても面白いです。お客さんによっては、「このバリスタがいるから、カフェを飲みながらおしゃべりをしたいから、ここに来る」と言う人もいるのでしょうね。

通常一人体制。写真はパオラがお菓子を取っているところ。

厨房で働く日は、毎朝バールに寄ってカップチーノを飲んでいたのですが、そのとき彼女たちの仕事を見ていて不思議に思うことがありました。それは、お客さんによって、カフェを作るカップが違うのです。初めは「カップチーノは大きい牛柄カップ」「カフェマッキャート(エスプレッソにミルクが少量はいったもの)」はガラスの小さいカップ」などと種類別に分けているのかと思いましたが、よーーく観察してみると、そういうわけでもない。カフェを頼むとお水がでてくるのですが(カフェを飲む前に口の中を綺麗にするため)、そのお水を出すカップさえ、人によって違う。これまたどうやって決めているんだろう・・・?

この、ずっと不思議に思っていた疑問を、一番初めに聞いてみました。すると答えは、、、「彼らがこうしてくれって頼んだのよ。私たちはもう既に長年働いていて、彼らは毎日やってくるから、覚えちゃってるの。」「へ〜なるほど〜。」あっさり納得はしたものの、これ結構すごいことなんです。なぜなら、人によって違うのは、カップの種類だけではなく、カフェの抽出時間(短め、長めなど)、ミルクの温度、お水の種類(ガス入り、ガスなし)、、、たくさんあるんです。さらにさらに、常連さんでいつも同じパンを頼む人の分は、予めよけておいて、「ボンジョルノ〜!」とやってきた時点でカフェをいれる前にさっとナプキンに包んで手渡します。

こんな「こだわりの常連さん」、このバールではたくさんいます。でもきっと、自分の好みを覚えてくれていて、来れば必ず好きなカップで美味しいカフェが飲めるというのは、幸せですよね。

ちなみにイタリアのバール、多くは「先払い」「後払い」「中払い(?)」といった支払いの決まりがありません。私はこういったイタリアの、「最終的に同じことなら、特別決めごとを作らない」という姿勢が結構好きだったりします。

バールのある、長いアーケード。

↑バールのある、長いアーケード。12月1日からクリスマスのイルミネーションが点灯していて、とても綺麗です。


| junaprile | スタージ@セニガリア(マルケ州) | 06:10 | comments(0) | - |
約1週間後、帰国します。
セニガリアの海沿いを、毎日自転車通勤です♪

セニガリアの海沿いを、朝晩自転車で通勤する毎日。今日は帰り道、少し浜辺に寄り道して、いつも気になっていた、浜辺にたったひとつ佇んでいる白いビーチソファに腰掛けてみました。目の前には夜の黒い海。上を見上げれば満点の星空。なんだか絵本の一頁にでも迷い込んだような気持ちになりました。

イタリア生活も、残すところ約1週間となりました。
ということで?帰国日ですが、12月9日ローマ発、翌10日成田着の予定です。
安いチケットを買ったせいで、きっとすごーーく長旅になるのでしょう。
なんでこの1年の留学を、アリタリアにしなかったんだろ〜(最後までイタリア気分が味わえたはず♪)。1年前の私よ、なぜ(笑!

この1ヶ月、帰国後の自分の方向性についてより真剣に考えていました。そして今日、なんとなく見えてきたような気がします。日本に帰ってからはこの頭の中でイメージしていることを、どうやって、どんな形で実現させるのか、、、具体的な行動に移していきたいと思います。

セニガリアで、最後に1ヶ月一人暮らしをしてよかったです。イタリアで「暮らす」ことを味わえたり、懐かしい人と再会したり、トリュフ祭りに行ったり、アンティーク市に行ったり、チチェルキア祭りに行ったり、働いていたお菓子屋さんでお手伝いしたり。バールでは大好きなクリスマスのヌガー菓子「トッローネ」もイチから作ることができました。今はクリスマスに向けて様々なチョコレート作りに追われています。チョコレート作りは、なかなか大変!でも、面白いです。

帰国直前に、改めてこの1年を振り返ってみようと思いますが、それにしても充実した年でした。自分の弱さも、強さも、日本では経験しなかった思いも、たくさんありすぎて、一生忘れないと思います。もちろん、料理の知識も技術もだいぶ上がったと思います。イタリアに来ることができてよかった。留学前から今まで、色々な面で力を貸してくれたみなさんに、改めて感謝したいです。本当にありがとうございます。

そして、この1年が次に繋がる1年になるよう、帰国後も頑張りたいと思います。

町にはクリスマスの空気が漂い始めました。


| junaprile | - | 06:38 | comments(2) | - |
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